脳内写生3

脳内写生は選ばれた少数の例外者のための案内表示であり、「飾り窓の天使」と連携したブログです。

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おもに千葉県で発生した台風の強風によるコンクリート製電柱の倒壊は、従来の想定を超える暴風雨に既存の電柱が耐えられない、現状では強度が不足していることを露呈させました。
コンクリート製電柱は風速40mの強度しかなく、今回の最大風速は50mでした。

このため、台風の強風に耐えられずにポッキリとコンクリート製電柱が折れたのではなく、コンクリート製電柱が長時間強風にあおられたことで、電柱が何度も大きく揺さぶられ、電柱のコンクリ-トが疲労骨折や亀裂骨折を起こすように強風で揺さぶられた部分から折れ曲がった可能性が強いと思われる点です。

その根拠として、倒壊したコンクリート製電柱の折れた箇所が同一ではなく、電柱が設置された場所によって折れた箇所が異なるからです。
この事実は電柱の構造に問題があったのではなく、設置された地形やその電柱が支えている電線の風向きに対する架線の向きや、支えている電線の本数によって電柱の揺れが異なっていたことを推測させます。

換言すれば全国で使われているコンクリート製電柱には同じような脆弱性があるのであり、プレストレス式と呼ばれるコンクリート製電柱の製法そのものの見直しが必要になるのかも知れません。

電柱の倒壊に伴う広範囲の長期停電は、避難所が避難所としての役割を果たせない、病院では診察や入院患者の治療ができない、井戸ポンプや集合住宅の揚水ポンプが動かないことで断水が起き、さらに固定電話が使えず、スマートフォンやインタネット・防災無線等の通信ネットワークも使えず行政も市民も外部からの情報が遮断されるという事態を招きました。

ここ数年の特徴は、台風・豪雨等の異常気象と水害の多発と、地震等の自然災害が複合的に発生する「複合災害の時代」に入ったことであり、さらに北海道地震や今回の台風被害のように大規模停電が二次災害として発生し、避難所が避難所としての役割を果たせない、病院での診察や入院患者の治療ができない、広範囲な断水が起る、固定電話やスマートフォン・インタネット・防災無線等の通信ネットワークが使えず行政も市民も外部からの情報が遮断されるという事態を招きました。

つまり、異常気象+自然災害+洪水・断水・停電・通信ネットワークの遮断という広範囲で起きる多層的複合災害に備えなければならないのであり、行政さえも頼りにならない事態に直面する覚悟を迫られる時代であると言えます。

前回「停電・断水時の熱中症対策:停電でエアコンが動かない、断水が続いている時に体温を下げるもっとも簡単な方法は、充分に濡らしたタオルで全身を湿らせてから、うちわでゆっくりあおいで下さい。これを数回繰り返すと気化熱で全身が冷却されます。濡らしたタオルで体をこすると炎症を起こすこともあるので、充分に濡らしたタオルで軽く皮膚を押さえるように皮膚を湿めらせます。(この記事の転載・拡散はフリーです)」と書いたところ、数日後に「災害情報」のテロップに同様の情報が流されました。

もう、猛暑のピークが過ぎているので、もう少し早くこの情報を提供するべきでした。
この記事の転載・拡散に協力してくださった読者の方、本当にありがとうございました。

停電と断水が重なり熱中症で亡くなれた高齢者がおりました。

停電でエアコンが動かない、断水が続いている時に体温を下げるもっとも簡単な方法は、充分に濡らしたタオルで全身を湿らせてから、うちわでゆっくりあおいで下さい。

これを数回繰り返すと気化熱で全身が冷却されます。

濡らしたタオルで体をこすると炎症を起こすこともあるので、充分に濡らしたタオルで軽く皮膚を押さえるように皮膚を湿めらせます。

(この記事の転載・拡散はフリーです)

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