「週刊文春」10月9日号に「日経新聞記者はAV女優だった!70本以上出演で父は有名哲学者」と題する記事が掲載されました。
日経の記者が過去にこっそりAVに出演していたという暴露記事かと思っていたら、この記者は去年、「AV女優の社会学」(鈴木涼美著:青土社刊)という本を書いていた東大大学院卒の社会学者であることが判明しました。
さらに彼女は「週刊文春」の記事に対して「反論」を投稿し、【日経記者がAV女優であることよりも、鈴木涼美がAV女優であることのほうが余程大きな問題を孕んでいる】と主張しました。
彼女はこの反論の中で「AV女優にまつわる負のイメージや蔑視や先入観が完全に消滅すべきである」(要旨)と述べていますが、残念ながら彼女には「性の商品化」 「性欲の商品化」という視点がありませんでした。
現代はあらゆる性欲が商品化されており、どこかの誰かが劣情を起こさせるために企画したポルノやアダルトグッズ・性風俗・AV等がハンランしていて、大衆は商品化された性欲をお金を払うことで購入し消費しているために、自分のオリジナルの性欲さえもが退化し、生涯を通じて固有の性欲が満たされない状況にあり、大衆はこうした状況に気付く機会すらありません。
鈴木涼美記者が70本ものAVに出演したのであれば、AVを制作して劣情を起こし、金儲けしようと企む側に加担していたのであり、彼女はギャラを得ながら大衆のオリジナルの性欲の退化を助長し、大衆が生涯を通じて固有の性欲が満たされない仕組みの加速に加担していたことになります。
AV女優としてAV男優に弄ばれ精液まみれになりながら、「あらゆる性欲はすでに商品化・ビジネス化されており、オリジナルな性欲は断じて満たされることがないように仕組まれている」と気付いて欲しかった。
私はこうした視点からの彼女の発言を期待しています。
AV女優としてAV男優に弄ばれ精液まみれになりながら、「あらゆる性欲はすでに商品化・ビジネス化されており、オリジナルな性欲は断じて満たされることがないように仕組まれている」と気付いて欲しかった。
私はこうした視点からの彼女の発言を期待しています。