JR池袋駅の北口から線路沿いに200mも歩くと、ラブホとソープランドと風俗店が密集している一角があります。
ここは「石を投げれば風俗嬢に当たる」と言われる地域なんです。

私が借りているJR池袋駅の北口近くの資材倉庫は、ビルの4階にあるのですが、このビルはソープランドと計4件の風俗店とデリヘリが入居しており、この資材倉庫に出入りするためには1台しかないエレベーターを利用する必要があります。
すると、かなりの頻度で風俗嬢やデリヘル嬢とエレベーターに乗り合わせることになるのですが、私が荷物を抱えていると、慣れた風俗嬢やデリヘル嬢はエレベーターのボタンを押してくれたり、荷物を積むまでエレベーターの扉を「開」にしてくれるのですが、新人の風俗嬢やデリヘル嬢は、私がエレベーターに乗ろうとすると、サッと後ろを向いたり、顔を背けたりします。

最近、このエレベーターの中で「今日が初出勤」という初々しい女性と偶然乗り合わせました。
他店から移ってきた風俗嬢やデリヘル嬢は「物怖じ」しないのですが、始めて風俗嬢やデリヘル嬢となる女性は明らかに緊張していて「ぎこちなくて素人っぽい」感じがします。

実はこの新人さん、夕方になって店長から「初仕事」を命じられたとき、非常階段の陰で泣いておりました。
すると先輩格の風俗嬢が店から出て来て「覚悟してこの仕事を選んだんだから早く行きなさい、学費を稼ぎたいんでしょう?」と逡巡する新人を説得し励まし始めたのです。

そうか、大学生が学費を稼ぐために風俗嬢やデリヘル嬢をやるという話はホントのことだったんだ。
学費を稼ぐためにわが身を汚す。
はたしてこれが健気で立派な心掛けなのか、愚かな考えなのか・・・ 

ちなみにこの新人さん、ごく普通のごくありふれた地味な感じの女性でした。
きっと、あの素人ぽさが受けるんでしょうね。