老朽化した築地市場の移転先である豊洲市場の土壌汚染を防ぐために「盛り土」すべきなのに、建物の地下は「盛り土」してなかった、その問題で都庁は揺れ動いています。
豊洲の土壌汚染は、かつて東京ガスがプロパンボンベのサビ止めの塗装を行っていたことが原因なのですが、それはあくまでも表土のことであり、豊洲の土壌汚染にはもう一つ別の原因があります。
私は都庁関係者ではありませんが、「公益通報者」としてここに発言します。
豊洲は「埋め立て地」なんです。
では何を埋め立てに使ったのでしょうか?
平成10年度に公表されていた「東京都立皮革技術センター」のHPには「皮革から溶出する重金属」として
六価クロム
水銀
鉛
ニッケル
コバルト
カドミウム等が記載されていました。
かつて東京の上野、浅草、足立等はわが国有数の靴・鞄・ベルト・革小物の産業が集中していたのであり、東京は国民の12%が集中するファッションの街でもあったことから、流行・季節・ファッション・天気・気分で都民は「本革は高級品」と信じ込んでせっせと皮革製品を消費してきました。
当時、皮革製品を作る過程で大量の化学物質が使われましたし、その製造過程で当然大量の産業廃棄物が出るだけでなく、大量消費された皮革製品はやがて大量に捨てられ、ゴミとして都内の「ある場所」に埋め立てられました。
いま、豊洲市場の地下水の分析結果が公表されていますが、平成10年度に公表された「東京都立皮革技術センター」のHPにある「皮革から溶出する重金属」のリストと、そのリストに、かつて東京ガスがプロパンボンベのサビ止めの塗装を行っていた時代に使われた化学物質を組み合わせると両者は実はみごとに一致します。
こうした「複合汚染」(有吉佐和子)の埋め立て地に、食品を扱う築地市場の移転を決めた人物こそ、かつて環境庁長官であったイシハラさんなのです。
最近、「都庁は魔窟だ」とイシハラさんが言いましたが、豊洲の土壌こそが魔窟なんです。
画像は革靴を塗装している様子です。
ほとんどの革製品は塗装しています、だから「天然皮革素材」なんて表示法イハン・インチキですよね。