LGBT(GLBTとも表記される)とは、社会的少数者、特に「性的少数者」のことで、女性同性愛者(Lesbian)・男性同性愛者(Gay)・両性愛者(Bisexual)・性同一性障害や性別越境者(Transgender)の頭文字です。
前回のブログは「働く女性とハイヒール」と題して、【多くの先進国では性差別は違法とされているのに、依然として接客業や受付係・秘書等一部の職場では、女性に対してハイヒールやパンプスとスカートの着用・お化粧等が暗黙の義務として、あるいは「職場ドレスコード」として根強く残存しています。実は多くの女性が、職場での長期にわたるパンプスやハイヒールの着用による痛みや疲労・ストレスに悩まされているのに、それが「女性のたしなみ」と思い込んで我慢しています。履くにくくて、脱げやすく、歩きにくくて、疲れやすく、外反母趾になることもある、災害発生時には逃げ遅れることもあるパンプスやハイヒールを職場で女性だけが履くことを求められることは「女性差別」なのです。男女平等・男女共同参画の時代なのですから、女性にパンプスやハイヒールの着用を求めるのであれば、職場では男性もパンプスやハイヒールを着用すべきなんです】と書きました。
しかし問題は「働く女性に対するハイヒールやパンプスの強要・スカートの着用・お化粧の義務」だけではありません。
上記のLGBTの人格を有する人々に対して「女性は職場で女性らしくハイヒールやパンプスを履き、スカートを着用し、お化粧すること」を暗黙の「職場ドレスコード」とすることは「二重の性差別」であり、上記のLGBTの人格を有する人々に対して「男性は男性らしい服装で男性らしい靴を履くこと」を暗黙の「職場ドレスコード」とすることは「二重の性差別」なのです。
靴は西欧から持ち込まれた「足の容れ物」ですが、靴はもともと伝統的な「性差別」の象徴なのです。
たとえばハイヒールは、女性の足を長く見せ、ヒップを強調すると共に、男性がハイヒールを履いて「おっかなびっくり」歩く女性に対して「お嬢さんお手をどうぞ」と男性が声を掛けてエスコートしやすくし、さらに女性を自由に闊歩させないためのツールでした。
さらにわが国では、男性靴を「紳士靴」、女性靴を「婦人靴」と呼び、「紳士の靴」と「家政婦の靴」とあからさまな差別をしています。
「婦人」の「婦」は「女が帚(ほうき)を持つ」という漢字だからです。
一方、「男性靴」を「メンズ」、女性靴を「レディス」と呼ぶこともありますが、これも「男性靴」を「男ども」、女性靴を「淑女」と呼んでいるだけで、これも男女平等ではありません。
職場における真の男女平等・男女共同参画・働き方改革を実現するのであれば、男女同一デザイン・同一構造・同一価格のビジネスシューズが必要です。
もう一度いいます。
靴はもともと、伝統的な「性差別」の象徴なのです。