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「難民高校生」(仁藤夢乃:著)という本があります。
この本の著者は「女子高校生サポートセンターColabo(コラボ)」の代表であり、【親からの虐待やネグレクト(育児放棄)・家庭崩壊・いじめなどにより困窮状態に陥り「難民化」した中高生や、家庭にも学校にも居場所がなく、東京・渋谷などの繁華街をさまよう「難民高校生」の自立支援活動を行っています(HP等の要旨より)

また、【特に女子高生(JK)は性的搾取の対象になりやすい。彼女たちのために「衣食住」と「関係性」を用意することが大事だと考え、東京都内の事務所で一緒にご飯を食べるとか、お手本となるような大人との食卓を囲むとか、秋葉原等で女子高生たちが路上に立って客引きをする「JKリフレ(個室マッサージ)」や「JKお散歩」の現状を視察する「夜の街歩きスタディーツアー」を開催しています】(HP等の要旨より)

私の会社の資材倉庫が、JR池袋駅の北口近くの風俗店やデリヘル・ソープランド等が入居するビルの4階にあります。
この資材倉庫に出入りする際に、ときおり女子高生(?)や女子大生(?)がエレベーターに乗り込んできます。
このビルの関係者に聞いたところ、生活に困っている若い女性のために家具付きの寮があり、賄(食事)や託児所付きの風俗店があるそうで、本来は福祉行政が担うべき「セイフティネット」を、あたかも風俗店が担っているようだと話しておりました。

ちなみに同HPには【JKビジネスの少女たちはほぼ百パーセント、大人から性的な誘いの声をかけられています。
この異常な事態を社会に知ってほしくて(夜の街歩きスタディーツアー)を始めました。
家庭や学校に問題がなく、学業が優秀な子もいるし、東京だけでなく地方でも同じようなことが起きています。
彼女たちの相談を受け始めて、性被害が多いことにも気づかされました。なぜ誰も気づいていなかったのか不思議でした】との記述があります。

実は著者自身も「難民高校生」だったそうで、同じような境遇の少女がたくさんいたのに、手を差し伸べてくるのは少女たちを利用しようとする大人たちだったそうです。
このため【なぜ少女たちが街に立っているのかを知ってほしい。ブランド品欲しさに売春をしているかのようにいう人もいるけど、実態は違います。
彼女たちには、それぞれ(深い)事情があるのです】と述べています。

米国務省の人身取引報告書にも「日本では女子高生が容易に騙され売春や搾取労働へ取り込まれて行く」と記載されています。
また、ホームレスを支援する雑誌「ビッグイッシュー」の販売員も若年化しているそうです。

たしかに少女たちが「オトナたちから搾取されている」との側面があります。
しかし、そうした見方は一方的すぎると思います。

池袋界隈を歩いていると、すでに少女や女子高生そのもが「エロいブランド」と化しているのであり、少女たち自らがオトナを挑発し「性欲の商品化」に加担していると思えます。
もはや女子中高生が清純であるとか、彼女たちには性欲がないと見なすことはオトナたちの思い込みにすぎません。

 【JKビジネスの少女たちはほぼ百パーセント、大人から性的な誘いの声をかけられています】
でも、それはなぜなのでしょうか?
見るからに貞淑で、過剰な露出を慎んでいる少女に対して「大人から性的な誘いの声をかける」ことはないのではありませんか?

画像は挿絵です。