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「病気をすれば医者の食いもの」(里見 弴)と言われ、慶応大医学部放射線科の元講師の近藤 誠医師は「がんは放置しろ」と強く主張します。

近藤医師は「がんは放置せよ」「手術は受けるな」「抗がん剤は効かない」「医者に殺される」など、彼の著作には刺激的なフレーズがちりばめられています。

実は、私自身「がんもどき」と呼ばれる新種の初期胃上部がん(胃カルチノイド)のキャリアです。

私の体験をもとに私見を述べれば、がんには転移したり再発する文字通り「悪性のがん」と、放置しても「転移したり再発しない暴れないがん」があり、後者を「がんもどき」と呼んでいるように思います。

しかし、がん細胞を検査しても「悪性のがん」なのか「がんもどき」なのか、その識別はきわめて困難であるらしく、私の場合、西洋医学ではこうした場合は「とりあえず切除する」のが一般的な方針であるとJ病院の担当医師に言われました。

さらにこのがん細胞が肝臓に転移したときは余命1年と「余命宣告」も受けました。

ただし私は、胃の全摘はしておりません。


あれから約5年。

幸いにも転移・再発せず元気に働いております。

近藤医師のように「がんは放置せよ」「手術は受けるな」「抗がん剤は効かない」「医者に殺される」とは申しませんが、医師の言いなりなるのではなく、自分の健康と人生のあり方・命の使い方は自ら決めたいと思っています。

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