民主主義と自由主義の発祥の国、イギリスが、国民投票の結果EUから離脱することになりました。

・イギリスの多くの労働者が、大量の移民の流入のために仕事を奪われているからEUから離脱したほうがいい

・どう考えても国民投票の結果はEU残留に決まっているから、せめて労働者の意思表示としてEU離脱に投票した人が多かった

などなど、様々な見解が飛び交っていますが、こうした見解とは別に、私はあえて「イギリスは、国民投票などやるべきではなかった」と申し上げたい。

大衆の意見を取り入れるのが民主主義ですが、議会制民主主義は「選挙で選ばれた代議士が議会で大衆の代理人として政策の議決に参加する仕組み」のことです。

政治家(為政者)は大衆の代理人であると同時に、国益のために大所高所から大衆・衆愚を導くという高い{こころざし」と使命があるはずです。


率直に言えば、大衆・衆愚社会において「おりこうな人」と「おバカな人」はどちらが多いのかと考えれば、世の中、明らかに「おバカな人」のほうが多いんです。

「おりこうな人」よりも「おバカな人」が多い大衆・衆愚社会で国民投票を実施したら、国益のためにあえて大所高所にもとづいて投票する「おりこうな人」よりも、目先の利益にとらわれて投票する愚かな大衆のほうが常に勝つに決まっているのです。

民主主義は民意が反映されていると国民をだます「虚構」なんです。
だから国民投票を実施したら、その「虚構」が暴かれてしまう。

だから、バカとリコウと未熟な18歳・19歳が参加する多数決だけは、絶対にやってはならないのです。

民主主義と自由主義の発祥の国イギリスは、自ら、民主主義が虚構であることを露呈してしまいました。

大衆・衆愚社会において大衆・衆愚の意見よりも、国益のために大所高所から大衆・衆愚を導く「高いこころざし」と使命を持つ為政者の見識に大衆・衆愚は従うべきなんです。

大衆・衆愚の中に、そういう為政者がいることが前提なんですがね。