空気銃

突然、刑事が訪ねて来ました。

「最近変わったことはないか?」
「入居者の中にトラブルを起こした人物はいないか?」
「不審な人物が訪ねて来ることはないか?」

最近、警察を批判するブログを書いたせいで、とうとう捜査員がやってきたのか・・・

あれこれ遠回りな質問をされているうちに、どうやら捜査の対象は私ではなく、同じ建物に居住する女子大生が捜査対象であることが分かりました。

彼女は大学の射撃部に加入したとのことで、射撃用の銃の購入に際して、普段の服装や言葉遣い、男性との交友関係、洗濯の回数、ゴミ出しの習慣など、こと細かな生活についての聞き込みが目的でした。


射撃用のライフル銃の購入には、精神科医の診断書や親族の調査・競技団体の推薦状など多くの条件があり、昔から身辺捜査が行われることは知っていましたが、鉛の小さな弾丸を圧縮空気等の力で発射し、有効射程が40メートルぐらいで空き缶を凹ませ、鳩をしとめるぐらいの威力しかない空気銃の所持にこれほど厳しい調査を警察が行うとは驚きでした。


なお、所持に許可がいる空気銃と、BB弾を発射する市販品のエアガンは別物です。