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民主主義とは独裁者に対抗する手段であり、有権者や民衆の多数決によって議案が決定されます。

その民主主義には、直接民主主義と間接民主主義があり、直接民主主義は文字通り有権者や民衆の多数決によって物事が決められます。

一方、代議士議会制民主主義とは、選挙を行い有権者や民衆の投票を通じて代弁者たる代議士を選出し、議会での審議を経て代議士(議員)の多数決で議案を決定します。
このため代議士議会制民主主義は、議会制民主主義・間接民主制・代表民主制・代議制とも呼ばれています。


なぜ先進国では直接民主主義ではなく、選挙によって民意の代表者を選出し、自らの権力の行使をその代表者に信託することで、間接的に政治に参加しその意思を反映させる政治制度を導入しているのでしょうか。


わかりやすく言えば、知性と決断力と行動力があり天下国家や市民のために大所高所から物事を判断できる人物と、知性も決断力も行動力もなく天下国家や市民のために大所高所から物事を判断することもできない愚かな人物とどちらが多いかを考えれば、圧倒的に後者のほうが多いのであり、両者が多数決を行えば愚かな大衆が常に勝つことになり、「衆愚政治」「大衆迎合主義」に陥ることになります。

実は議会制民主主義の家元であるイギリスで、直接民主主義である国民投票を行ったところ、大方の予想に反してEUから離脱することが決定しました。

またトランプ米大統領も、粗雑で大衆受けする政策を掲げて大方の予想に反して正当派のヒラリー氏を破って政権を奪取しました。
彼は「ワシントンから国民に権利を移す」と大統領就任演説で述べており、大衆迎合主義(ポピュリズム)と見なされています。

さらに韓国は、代議士議会制民主主義であるにもかかわらず、大衆による巨大なデモや反日勢力による扇動を政治家が押さえることができず、旧態然たる財閥支配が根強いことから、同国は国際社会から統治能力が欠如した国家と見なされています。

ネットを通じて、あらゆる物事を直接民主主義で決めようとする試みもありますが、大衆の大衆による大衆のための政治は、混乱と分裂を招き、やがて「衆愚政治」や「大衆迎合主義」に行き着くことは明白です。

もっとも選挙を通じて間接的に政治に参加しその意思を反映させる議会制民主主義そのものも、政治家をめざす人物が次第に「衆愚政治」や「大衆迎合主義」に染まって行くので、民主主義そのものが限界に達していると考える有識者も増えています。

画像は読者サービスです(苦笑)