十字のマーク
前回のブログで、【改めて身の回りを見回して見ると、わが国はあまりにも「十字架」を不用意に、しかも広範囲に医療機関や薬のシンボルとして流用してきたのであり、戦争や紛争に関わる医療・救護の意味がある「十字架」のマークを分別(ふんべつ)なくダラダラと使用してきたことを反省し是正しなければならない時期に来ています】と述べました。

たとえば東京都が定めた「ヘルプカード」(画像左)や、JRのホームに必ずある緑色の丸に白い十字のマーク(画像右)。
工事現場にも同様の緑色の十字のマークが必ずあります。

私たちは普段、なんの疑いもなくこうした記号を眺めていますが、しかしイスラム圏からの旅行者から見ると、わが国は十字架のマークがいたるところにハンランしているのであり、医療機関の入口や看板、あるいは薬局・ドラッグストアの店内にある商品の多くにも、実は十字架のマークが表示されています。

これらの施設等は医療や安全が必要な場所であり、重要な場所であるからこそ、むしろ外国から来られた旅行者、特にイスラム圏から来日する多くの旅行者の皆さんに対して、宗教的なシンボルと混同されるような記号は極力避けるべきではないかと思います。


それが心からの「おもてなし」だと思うのですが。