人間の皮のランプシェード

画像はナショナルジオグラフィックが取り上げた、ナチスドイツの時代に作られたユダヤ人の皮膚で作られたスタンドの笠(ランプシェード)です。

ナチスドイツは、ユダヤ人を人間ではないと見なしていたことでユダヤ人を虐殺したり、ユダヤ人の皮でランプシェードを作ったのです。

かつて、ナチスの兵士はユダヤ人の少女を集団でレイプし、その体に各々が万年筆を刺して記念の入れ墨を入れ、最後にその少女の皮膚を剥いで電気スタンドの笠にしたという恐ろしい実話があり、私は一度だけそのスタンドの実物を見たことがありました。

その電気スタンドの笠には、少女を弄んだナチスの兵士の氏名や認識番号・所属部隊だけでなく、ナチスの象徴である鍵十字のマークやナチス親衛隊の鷲のマークが描かれており、実はこうした記述が手掛かりとなって、戦後多くの旧ナチスの兵士が戦争犯罪人として裁かれました。

さらにナチスの戦争犯罪を追究するユダヤ人グループは、その電気スタンドの笠に描かれた情報を手掛かりに少女をレイプした旧ナチスの残党を探し出す活動も行ったそうです。

しかし、この電気スタンドの笠を巡って多くの利害が錯綜したのでしょう。
現在、電気スタンドの笠は消息不明のようですが、約50年前に見た、あのぼんやりとした光こそ「亡霊」と呼ぶにふさわしい幻想的で残酷な明かりでした。