朝ドラ
先月30日にスタートしたNHK朝の連続テレビ小説「エール」。
戦中・戦後の昭和の時代に活躍した曲家の古関裕而(こせきゆうじ)夫妻がモデルのドラマです。

画像左がその第一回目に登場した主人公の書斎のデスクに置かれた照明器具です。
この照明器具は「山田照明」という企業が1975年頃に発売した「Zライト」と呼ばれたヒット作で、残念ながら戦中・戦後の時代に活躍した作曲家の書斎には「あるはずがないモノ」です。

ちなみに「山田照明」の「Zライト」が登場する以前の卓上用アームスタンドは、画像右のように4本のスプリングは支柱の外に露出して取り付けられていました。

いいえ、ドラマなんてフィクションなんだから細かなことは言うなとNHKは言うかも知れませんが、過去の時代を描いたドラマには、それぞれの分野の「時代考証」の専門家が付いているのであり、その専門家の氏名もドラマの出演者や制作スタッフを紹介するクレジット(字幕)に表記されています。
「時代考証」の専門家がついていながら、第一回目の冒頭の主人公の書斎のシーンで、戦前・戦中の時代に絶対に「あるはずがないモノ」が堂々と登場したので少々あきれる思いがしました。

そういえば前作「スカーレット」でも、ドラマの中に子機付きの電話器が登場してビックリしました。
子機がついた電話やFAXが登場するのは1970年代前半のはずなんです。

以前このブログで紹介したことがありますが、旧日本軍の兵士が縁側で話しているその背後に4脚の台に乗った古い白黒テレビが置かれていたドラマがありました。
白黒テレビが登場するのは1960年頃なんですからね。