お笑いコンビ・ナインティナインの岡村隆史(49歳)が、4月23日深夜のニッポン放送のラジオ番組で、新型コロナウイルスの影響で収入が減った女性が、短期的に収入を得るために風俗業に携わる可能性があると発言したことで同局が謝罪コメントを発表すると共に、本人も「配慮に欠ける発言をした」と謝罪しました。(以上ネット情報)

「新型コロナウイルスの影響で収入が減った女性が、短期的に収入を得るために風俗業に携わる可能性がある」という深夜のラジオ放送での発言が「女性蔑視」であり、「性的搾取」「女性の尊厳と職業への配慮に欠ける発言」と批判した人たちにあえて申し上げたい。

性風俗産業そのものは合法であり、そこで働く女性は雇用形態がどうであれ「普通の労働者」なのであり、性風俗産業そのものがセイフティネットの役割を果たしていることは周知の事実であって、そこで働く女性を「女性蔑視」とか「性的搾取」されている、あるいは「女性の尊厳と職業への配慮に欠ける」と批判する者たちこそ、実は性風俗産業とそこで働く女性に対する偏見と差別にもとづいているのであり、岡村隆史の発言には偏見と差別がありません。

性風俗産業が「性的搾取」の機関であるとする主張は、そこで働く女性の問題ではなく性風俗産業の経営側の体質であって、職業に卑賤はないという前提を無視して「そこで働く女性の尊厳と職業への配慮に欠ける」と考えるのは論理の飛躍、浅はかな発想と言うほかはありません。
性風俗産業で働くためにはそれなりの容貌とコミュニケション能力が必要であり、だれもが簡単に高収入を得られるとは限りません。

むしろ、メディアはタレントを持ち上げておきながら、ささいなことでタレントをたたき落とす、そしてそれを繰り返すことでメディアはネタにする。
こうした稚拙なスキャンダリズムこそ、批判されるべきでしょう。