「なぜ韓国人は借りたお金を返さないのか 韓国人による日韓比較論」 (シンシアリー著・扶桑社新書)という興味深い本があります。

この本には「韓国社会では他人にお金を借りても返さない人のほうが偉そうにしている」と言う意外な指摘が登場します。

従来から韓国には「ウリ」と呼ばれる「情」をお金の貸し借りで確認する方法が二つあったそうです。
その一つが、借金を申し入れたら、相手がお金を貸してくれることで親愛の情を確認する。
二つ目が、銀行など金融機関からお金を借りる時に連帯保証人になってくれることで親愛の情を確認する。(韓国の連帯保証人制度は2008年に廃止)
ここまでは、まあ理解できます。

韓国における「ウリ」とは「親しい間柄の人物に対して行う「ウザい」までの親切心や過剰までの親愛の情を表す言葉なのですが、驚愕するのはそれが無償の親切心や親愛の情ではなく、お金を貸してくれた人物に日頃からたくさんの「ウリ(情)」を与えて来たのだから「借金は返さなくてもいい」という社会通念があり、韓国ではこれが常態化しているとの指摘でした。
このため韓国では「9回お金を貸してやっても、10回目に断ると恨まれる」そうで、たとえば1992年9月17日にソウル地方検察庁の民事担当部長検事の就任演説では「経済分野の道徳性の回復(モラルハザード)を急ぐべきです・・・韓国社会では他人にお金を借りても返さない人のほうが偉そうにしています。借りたお金は自分ものだと認識している・・・借りたお金を返さない人のほうが豊かに暮らせる社会では、借金を踏み倒す人たちが増えて・・・契約を守らない人が増えれば資本主義経済は崩れるしかありません」(毎日経済 紙)とあります。

また、韓国固有のこうしたモラルハザードについて2016年8月3日の「マネートゥデー」紙の記事によると、あくまで取材に応じた合法貸付業者の話として「合法貸付業者から貸付けを受けた人の約半分は、故意に借金を返さない悪性債務者に分類される・・・貸付業者側もそれ相応の回収努力はしているものの、それでも返済を延滞する人も多く、その場合70%は故意の返済逃れだと見ている」との報道もありました。

問題は、韓国人の「公正」とか「正義」のとらえ方が、国際社会、特に先進国が有する共通認識としての「公正」や「正義」のとらえ方と極端にズレていることにあります。
換言すれば、韓国社会は、「双方が対等な立場で物事を議論して決める」という基本的な交渉を認めず、さらに「約束したことを守る」とか「借りたお金は返す」といった極く基本的な倫理観が欠如した民族であること言えます。

日本が韓国に対して「国際法という約束を守れ、私的な正義は国内で解決せよ、国家間の約束を守れ」と言うと、韓国は必ず「条約や合意では解決できない問題である」と毎回同じパターンの応酬となり、日本は「冷たい」と韓国はすねます。
実例をあげれば、文在寅大統領は2020年1月14日の新年記者会見で「被害者の同意なしに韓日政府がいくら合意しても、問題解決の役には立たないことを慰安婦合意で切実に経験した」「日本政府が被害者たちが容認できる法案を用意すれば、両国間で解決策を用意することもさほど難しくない」と述べて日韓で合意をしても問題解決の役には立たないと公言しました。

さらに、元朝鮮半島出身労働者(いわゆる元徴用工)問題に関しても、条約締結から50年以上も経過しているのに「請求権協定(基本条約)では解決されていない」と主張しています。

こうした韓国の主張は、国家間の約束である国際法より、韓国にはもっと重要な「正義」がある、韓国が国際法を守るのではなく、日本が韓国の正義を受け入れろというメッセージなんです。
従って日本が慰安婦財団に10億円拠出しても感謝もしない、むしろ日本が頭を下げて謝罪しながらもっとお金を出し続けろ、慰安婦問題や徴用工問題等で日本は韓国の正義に屈服し、永遠に韓国に対して謝罪と朝献朝貢し続けることで、日本が韓国より格下であることを世界に示せと要求していることになります。

しかし「借りたお金はすでに『情』で支払ったから返す必要はない」という韓国独自のロジックは、そっくりそのまま韓国に当てはめることができるはずです。
戦後、韓国が経済復興を果たした資金も、度重なる韓国の無茶苦茶な「駄々っ子」的な要求に対しても、わが国は親しい隣国に対して深い「情」もって対応してきたのですから、韓国側が主張する慰安婦問題や徴用工問題等の「歴史的負債」についは、韓国で行われている「正義」なるものに準じて「歴史的負債は踏み倒す」「歴史的負債はすべてチャラ」にすると主張することができます。

私はこのブログでたびたび「嫌韓・絶韓・断韓」論を述べて来ました。
それは単なるヘイトスピーチではなく、韓国とは対等な付き合いや冷静な話し合いが出来ない、民度が違いすぎるという現実からの発言でした。
たびたび筋の通らない駄々をこねる・ただ構って欲しくてすねる、突如、条約締結から50年以上も経過した条約を無効だと言い出す、執拗な反日政策・しかも明らかに北朝鮮寄りに「赤化」している韓国をわが国は強く警戒すべきであり、突然の「南北統一」に備えて難民の流入阻止を講じる必要があると思っています。

そして「正義」の韓国に申し上げたい。
貴国とその国民が一方的に名誉を毀損してきた日本および日本人は、貴国とその国民による無神経で一方的かつ粗雑な「正義」なるものに著しく辟易(へきえき)としており、わが国がどれだけの屈辱を味わい、強い怒りを覚えているかも計り知れないであろう。
その結果、世代交代が進む今後20余年は貴国とその国民に対してわが国が寛容になることはないし、ただ隣国という理由だけで支援することはない。
その結果招く貴国とその国民の多大な損失は貴国とその国民が追うべき責務(身から出た錆び)であり、わが国にその責務はない。