自民党の二階氏はなぜ「キングメーカー」と呼ばれ「陰の総裁」になったのか?
彼は2016年に自転車事故で大けがをした前:谷垣幹事長の後任として総務会長から自民党の幹事長に起用されました。
それ以前の経歴は、1993年に自民党を離党、いくつかの紆余曲折を経て2003年に自民党に復党という複雑な経歴の持ち主。
2017年3月の党大会で総裁任期を連続3期9年に延長、安倍長期政権を後押しし、2017年の衆院選や2019年の参院選を勝利に導いた。
今回の安倍首相の辞任でも、菅(すが)官房長官の出馬を企み、細田派・麻生派・竹下派の主要派閥に支持に菅氏支持の合意を取り付けた。

菅官房長官は「政局観・政治観がずばぬけている」と評するほどの自民党きっての策士。

自民党の二階幹事長の通算在職日数は今月8日で1498日となり、彼が政治の師と仰ぐ田中角栄元首相の最長記録を塗り替えた。
二階氏は、今後も幹事長の続投を狙っており、自らの在任記録をさらに大きく伸ばす可能性もある。

ただ、二階氏のなりふり構わぬ拡張路線や、公職選挙法違反の罪に問われた河井案里参院議員の陣営に対する破格の選挙資金1億5000万円送金などで「党を私物化している」との反発も強い。

国民は自民党のこうした「キングメーカー」や「闇将軍」の存在にあきれている。
それなのに選挙をすると自民党が圧勝するのは、政権を委ねることができる「まともな野党」がないからだ。
自民党も旧民主党に破れて苦い思いをしたことをすっかり忘れてしまっている。

なぜ「まともな野党」がないのか?
それは野党が、旧社会党・旧社民党・旧民主党等の労働組合を基盤とする「烏合の衆」だからです。
また「松下政経塾」出身の野党政治家が、市民運動との連携が浅く、どうしても「素人」の域を出ない。

野党は合従連衡を繰り返すことよりも、先進国の大統領経験者や首相経験者を党首に招いて、わが国の「再構築」を請け負わせることを考えるべきです。
国から支給されている党費で世界に通用するプロの政治家を雇い、国民のための大胆な「リセット」を行う。
これは危険思想そのもの!!
しかし、野党だからこそできる改革なんです。

たとえば、世界に通用するプロの政治家は
EU離脱交渉で手腕を発揮したイギリスのテリーザ・メイ前首相
アメリカのオバマ前大統領、ヒラリークリントン前国務大臣
ドイツのアンゲラ・メルケル現首相