軍装1
NHK朝ドラ「エール」の時代考証に興味を持って見ています。
以前、戦前の時代には絶対に存在しなかった卓上用の照明器具(山田照明のZライト)が、突然ドラマの中に登場してびっくりしたことがあったからです。

今回は音楽関係者3名が軍属としてインパール地方に慰問に向かうシーンで登場した帽子です。
熱帯に近いインパール地方に行くのに耳当てがついた帽子をはたしてかぶるでしょうか?
このタイプの帽子はサイドのカバーを裏返すと耳を覆うことができる寒冷地防寒用なんです。

また水筒を下げているつり下げ紐が腰ベルトの下に挟まっていることも不自然に思いました。
これでは水筒から水を飲もうとしたとき、いちいち腰ベルトを外さなければならないからです。
そう思って旧日本軍の軍装を調べてみたら、水筒の下げ紐が腰ベルトに挟まっていても水筒の容器が取り出せるようになっているのであり、走ったとき水筒が暴れないように腰ベルトで固定していたことが分かりました。

でも、背後に映っているブラケット(壁面照明)も、戦時下ではふさわしくありません。
あらゆる金属類を供出していた時代に、装飾性が高いブラケットが軍の施設に存在するはずがないからです。