「うっせぇわ」(歌:Ado)という17歳の少女の歌が話題となっています。
特に子どもたちが親に向かって「うっせぇわ~うっせぇわ~」と口答えすることが親たちを悩ませています。
でもその親たちの世代はかつて「8時だよ、全員集合」を見て下品なギャグを連発していたのであり、さらにその祖父祖母の世代は「おかみさん、時間ですよ」で、銭湯のシーンで出現するオッパイを見て喜んでいたのであり、フォークソングや学生運動を通じて「意義の申立」をした世代なのです。
「意義の申立」や社会への不満をデモや暴力ではなく、歌や言葉で表現する若者たちが出現したのですから、「うっせぇわ」ぐらいは大目に見てやろうと思います。

ところで「うっせぇわ」と「ギザギザハートの子守唄」の歌詞の一部が酷似しているのは意図的なのでしょうか、偶然なのでしょうか。

「うっせぇわ」(歌:Ado)
 ちっちゃな頃から優等生
 気づいたら大人になっていた
 ナイフの様な思考回路
 持ち合わせる訳もなく
 でも遊び足りない 何か足りない
 困っちまうこれは誰かのせい
 あてもなくただ混乱するエイデイ

「ギザギザハートの子守唄」(歌:チェッカーズ)
 ちっちゃな頃から 悪ガキで
 15
で不良と呼ばれたよ
 ナイフみたいにとがっては
 触わるものみな 傷つけた
 あーわかってくれとは 言わないが
 そんなに 俺が悪いのか
 ララバイ ララバイ おやすみよ
 ギザギザハートの子守唄

「うっせぇわ」は「社畜の怨歌(えんか)」と評するコメンテーターや、大人のご都合主義で作られた常識に果敢に挑む若者の心情を吐露した楽曲と評する評論家もいます。

「一切合切凡庸なあなたじゃ分からないかもね」というフレーズの後に「私が俗に言う天才です」と言い切る歌詞がすがすがしいと絶賛する人もいます。

この17歳の少女、たしかに凡庸ではないと思います。
次の楽曲が楽しみです。