526faf6dd048269414ee8ef533c4614d_1
ファミリーマートが今月から全国で販売を始めた女性用の下着の色を「はだいろ」と表記していたことで、約22万5千枚を自主回収すると発表。

人種や個人などで肌の色が異なるのに、特定の色のみを「はだいろ」(肌色)と表記することは差別的であり、不適切だと指摘する声が社員や加盟店から寄せらていたとのこと。
関西地区で先行販売していた時は「ベージュ」の表記を用いていましたが、全国展開の際に「はだいろ」に変更したそうです。(ベージュの語源は羊毛の色)
なお、現在、色鉛筆や絵の具の「はだいろ」(肌色)は「うすだいだい」と表記されています。

ファミマの女性用の下着の色を「はだいろ」と表記していた件は、もはや「非常識」と呼べるレベルなのですが、この商品(画像)でファミマもメディアも見落としていることがあります。
それは左上に「婦人用」と大きく表示されていることで、公的機関ではすでに「婦人」という文字の使用を控えていることに気付いていません。
「婦」は「掃」のテ扁を女扁に置き換えた文字であり、漢字が読める外国の人は「婦人」を「掃除する女の人(ほうきを持つ女)」と解釈します。
私は20数年前に某デパートに対して、「婦人服・婦人靴という表示は性差別である」と抗議したところ、「その呼び方は当店の伝統である」と拒否されましたが、「I」デハートはすぐに「レディス」と「メンズ」に改めました。
実はその頃から公的機関では徐々に「婦人」や「外人」という差別的な文字の使用を控え始めています。
たとえば「婦人相談所」は「母子センター」とか、父子家庭も対象とする「家族相談所」と呼び方が変わり、「看護婦」も「看護師」と呼び方が改められました。
さらに、雇用機会均等法の改正以後、「スチュワーデス」が「客室乗務員」に、「保母」が「保育士」にと変わり、男女同一の職業名が採用されました。
従って、上記のファミマの「婦人用キャミソール」という商品表示は、正しくは「主に女性用」と表示すべきなんです。
なぜならLGBTの人たちの中には女性用の下着を身に付ける男性だっているはずであり、もはや男性用とか女性用とかの区別を売り手側が決めつけること自体が押しつけであり、「大きなお世話」と見なされる時代なのです。

ファミマは、「男女共同参画社会基本法」にもとづき、性差別を少なくするという法令遵守(コンプライアンス)が遅れていることが今回、公に露呈したのです。
-----------------------------------
余談ですが、「子供→子ども」「障害者→傷がい者」などのように不必要・不用意・無神経な漢字の流用は東京オリ・パラの招致以降、慎重に避けられるようになりました。
特に漢字は、もともと中華思想と男尊女卑にもとづいている言語であることから、「女扁」の漢字は「ろくな漢字がない」のが実情であり、特に「女扁」や「母」「妻」を含む漢字の使用に当たっては注意が必要です。
代表的な例:嫌・婚姻・毒・ 萋など

*本ブログでは、安易な無断転用を防ぐ目的で、あえて誤字等を本文の中に配置していることがあります。